読書メモ【武士道】新渡戸稲造④

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日本人がお金の話を避けたがる理由は、武士道にあるようだ。

武士道ではお金儲けは醜いもの、心が卑しいこととして考えられていた。

武士たちはお金儲けよりも品性を鍛えることに重きを置いていたのだ。

清貧を貫くことが素晴らしいことであるとして、

忍耐による心の鍛錬と、精神の充実が武士にとって誇れるものだったのだ。

品性を守るためなら命を捨ててもかまわない。

その覚悟を持って生きていたのだ。

「切腹」がまさにそうである。

日本の時代劇や歴史書を見ると切腹のシーンはよくある。

時代劇だからあたりまえと思うかもしれないが、

今の時代からすると普通にありえないし、そこまでする必要があるのかと思う。

今と昔では命の重さが違ったのか。

品性を保つこと、名誉を守ることがかつての日本人に大きな影響を与えていたのだろう。

昔の日本ってやばい国だったんだなと思う一方で、尊敬もしてしまう。

切腹とは”死にたくない”という生物最大の欲に打ち克つことなのだから。

妙な美しさも感じてしまう。

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