こんにちは、masaです。
会社員しながら毎日読書してます。
今回の記事は、
- 『自省録』からどんな学びが得られるのか知りたい
- 『自省録』を読んだ個人の感想が聞きたい
- メンタルを鍛えて人生を力強く生きたい
という人におすすめの内容になっています。
読み終えた後の感想は、「この本は学びが多いし意外と読みやすい!ローマの皇帝も身近なことで悩むことが多かったんだな」です。
自省録は、ローマ皇帝という多忙な公務をこなしながら書かれた「経験からの学び」がたくさん書かれています。
このレビューでは、できるだけ身近で起こりうる問題や学びをピックアップしてお伝えしていきます。
『自省録』はこんな人におすすめ
- 清く正しく生きたい人
- 人生について悩みの多い人
- メンタルを鍛えたい人
- ローマの哲人皇帝の思想を知りたい人
それでは、まずは『自省録』がどんな本なのか説明していきます。
『自省録』について
マルクス・アウレリウスについて
『自省録』は、ローマ皇帝の五賢帝(よく国を治めた5人の皇帝)の1人であるマルクス・アウレリウスによって書かれました。
マルクス・アウレリウスは若い頃から勉強熱心で、特に哲学が好きでした。
そのためマルクス・アウレリウスは哲学者になることを望んでいましたが、世の中は彼をローマ皇帝に選びました。
マルクス・アウレリウスの時代は戦争が多く、また疫病が流行ったり、自然災害に見舞われたりしてとても大変な時代でした。
マルクス・アウレリウスは平和な時代を築くべく、哲学からの学びを生かし、公務に奔走していました。
後に哲人皇帝と呼ばれるようになります。
そんな多忙な公務をこなす中、わずかな時間を見つけて書かれたのが『自省録』です。
自省録はマルクス・アウレリウスが日々の思索や内省をつづったいわば「日記」のようなものです。
段落ごとに話が独立して書かれているので、文章全体の脈絡はありませんが、話が短く完結しているので読みやすいです。
固有名詞や宗教的な言葉がたびたびでてくるので簡単には理解しにくい箇所もありますが、それらの知識がなくても問題なく読めます。
自省録に価値がある理由は、学者が机の前であれこれ考えた末に書かれたものではなく、ローマ皇帝という多忙な公務をこなす中で日々の経験に基づいて書かれたというところにあります。
そのため自省録は「古代精神のもっとも高い倫理的産物」と評されています。
自省録の全体の雰囲気
マルクス・アウレリウスはストア哲学に傾倒していました。
ストア哲学とは簡単に説明すると、「衝動的な欲求をおさえ、理性に従って生きるための哲学」のことです。
禁欲主義とも呼ばれており、「ストア」は英語「ストイック(stoic)」の語源になっています。
そのため自省録には「禁欲的になって理性に従って生きる」ための方法や人生との向き合い方が主に書かれています。
『自省録』から得た学び
- ローマは1日にしてならず
- 復讐の方法
- ”今”に集中せよ
- 自分の時間を大切に使う
ローマは1日にしてならず
人生を建設するには一つ一つの行動からやっていかなくてはならない。そして個々の行動ができるかぎりその目的を果たすならばそれで満足すべきだ。
引用:自省録
何かを成すためには目の前の小さな課題からコツコツ積み上げていくことが大切です。
少しの作業で大きな成果を得ようとするのは間違いであるということを教えてくれます。
もし少しの作業で大きな成果が得られるなら、世の中には「成功者」と呼ばれる人はたくさんいるでしょうね。
また、目標に向かって努力できることや、成果が得られた時点で満足すべきということも教えてくれます。
欲が深いと執着になり、最終的に自分を苦しめることになってしまいます。
学び
何事もコツコツ続けることが大事。
復讐の方法
もっともよい復讐の方法は自分まで同じような行為をしないことだ。
引用:自省録
相手に嫌なことをされたときにこの言葉を思い出したいですね。
相手に同じことをやり返しても無駄にエネルギーを消費するだけですし、また相手もやり返してくるでしょう。(戦争がなくならない理由)
また、仕返しすると自分の品位を下げることにもなります。
自分の貴重な時間とエネルギーはもっと自分のために使いたいです。
解決策は“まともに相手にせず、その場から立ち去る”ことです。
学び
復讐してもいいことはない。
”今”に集中せよ
君の全生涯を心に思い浮べて気持をかき乱すな。どんな苦労か、どれほどの苦労が待っていることだろう、と心の中で推測するな。それよりも一つ一つ現在起ってくる事柄に際して自己に問うてみよ。「このことのなにが耐え難く忍び難いのか」と。まったくそれを告白するのを君は恥じるだろう。つぎに思い起すがよい。君の重荷となるのは未来でもなく、過去でもなく、つねに現在であることを。
引用:自省録
将来のことを考えて不安になったり、過去を思い出して後悔したりすることが誰しもあると思います。
ですが、未来のことをいくら考えても実際は何が起こるかわかりませんし、過去を変えることはできません。
今をもっと見つめ、今やるべきことをやり、今耐え難きを耐えるのです。
ところで、大人になるにつれ、未来や過去のことを考える時間が多くなったような気がします。
マルクス・アウレリウスも、僕たちと同じような悩みを持っていたんですね。
”人間の文明は大きく変わってきたが、人間の内面は全然変わっていない”ということにも気がつかせてくれます。
学び
”今”に全集中する。
自分の時間を大切に使う
隣人がなにをいい、なにをおこない、なにを考えているかを覗き見ず、自分自身のなすことのみに注目し、それが正しく、敬虔であるように慮る者は、なんと多くの余暇を得ることであろう。〔他人の腹黒さに眼を注ぐのは善き人にふさわしいことではない。〕目標に向かってまっしぐらに走り、わき見するな。
引用:自省録
現代はSNSで他人が何をしているかがすぐに知ることができます。
しかし、それらのほとんどは自分の人生に関係ないことばかりです。
他人の人生をのぞいているほど人生は長くないですし、他人と自分の人生を比べるのはもっと愚かなことです。
そんなことに時間を使わないで、自分がやるべきことややりたいことに集中すべきです。
自分の人生に集中している人に幸せは訪れると思います。
学び
”自分の人生”に全集中する。
その他の学び
自省録はとにかく学びが多いです。
世界中の老若男女に通ずることが書かれているのでとても勉強になります。
- 人に善い行いをしたとき
- 忍耐について
- この世に存在するものについて
- 人との付き合い方
- 物の見方
- 心がざわついたときの対処法
僕は特に、悩みがあるときやうまくいっていないときに自省録をよく読み返しています。
ぜひ手に取って読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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