読書初心者におすすめの大人向けの本8選

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会社員しながらブログ書いてます。masaです。

今回の記事は、

  • 大人になってから読書を始める
  • 読書で人生を充実させたい
  • 大人としての教養を身につけたい

という人に向けて、読書初心者でも読めるおすすめの大人向けの本を8冊紹介します。

歴史的な名著からも選んだので大人としての教養を身につけたい人にぴったりの本です。

僕自身どの本も2周以上読んでまして、とてもおすすめです。

目次

本から学べることはたくさんある

日本人はだんだん本を読まなくなってきていると言われています。

その原因は下記のようなさまざまな理由があると思います。

  • 読書ってなんかつまらなさそう
  • 読書に対する謎のハードルの高さ
  • インターネットの普及により娯楽が増えた
  • そもそも読書する時間がない

本から学べることはたくさんあるとわかっていても、読むことが退屈だったら読む気は起こらないですよね。

なので今回はこれらの課題を払拭するべく、読書初心者でも読みやすく、読むことで有意義な時間を過ごしてもらえるような本を紹介します。

実生活で活かせるものを選んだので、参考になると思います。

選んだ基準

初心者でも読めることが大事なので、下記の基準で本を選びました。

  • むずかしい言葉があまり使われていない
  • 実生活で役に立つことが学べる
  • 長すぎない(巻数は2巻まで)
masa

誰でも今すぐ読める本を選びました!

読書初心者におすすめの大人向けの本8選

  1. 「愛するということ」
  2. 「夜と霧」
  3. 「奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業」
  4. 「自省録」
  5. 「銃・病原菌・鉄」
  6. 「春宵十話」
  7. 「こころ」
  8. 「あやうく一生懸命生きるところだった」

1. 「愛するということ」 エーリッヒ・フロム著

こんな人におすすめ

  • 愛とは何か知りたい人
  • 愛し方を知りたい人

エーリッヒ・フロムはドイツの社会心理学者です。

初版発行は1956年で、世界各国でベストセラーとなりました。

本書の主なテーマは「愛は技術」です。

フロムは「愛は自然に湧き上がってくる感情ではなく、愛は技術である。」と説いています。

そのため、本書では「愛される方法」ではなく「愛する方法」が書かれています。

愛の理論・実践法を知りたい人は必見です。

 愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。そのなかに、「落ちる」ものではなく、「みずから踏みこむ」ものである。愛の能動的な性格を、わかりやすい言い方で表現すれば、愛は何よりも与えることであり、もらうことではない、と言うことができよう。

引用:愛するということ

2. 「夜と霧」 ヴィクトール・フランクル著

こんな人におすすめ

  • 生きる意味を見失ってしまった人
  • 未来に希望を持って生きたい人
  • 人間の心理を知りたい人

ヴィクトール・フランクルはオーストリアの心理学者・精神医学者です。

1956年に初版が刊行されました。

原題は「心理学者、強制収容所を体験する」です。

ナチスの強制収容所を体験したフランクルによって、心理学の立場から、極限状態での人間の心理が描かれています

強制収容所での日々はまさに地獄で、極寒の中薄着での肉体労働・貧しい食事(1日水のようなスープ1リットルとパン一切れ)・監視員からの暴力・疫病・働けなくなったらガス室送り(死を意味する)など、いつ死んでもおかしくない状況だったようです。

この絶望的な状況で人間が生き抜くために必要なのは、「未来への希望(苦しみを乗り越えた先に待っているものがあるということ)」だったと説いています。

 ここで必要なのは、生きる意味についての問いを百八十度方向転換することだ。わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ、ということを学び、絶望している人間に伝えねばならない。哲学用語を使えば、コペルニクス的転回が必要なのであり、もういいかげん、生きることの意味を問うことをやめ、わたしたち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ。

引用:夜と霧
masa

人生はリアクションが大事だ!!!

さらに詳しい記事を書きました。↓

3. 「奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業」 荻野弘之著

こんな人におすすめ

  • 他人からの評価が気になる人
  • 世の中は生きづらいなと感じる人

エピクテトスはローマ時代のストア派の哲学者です。(ストア派:理性を生かして自らに降りかかる苦難を乗り越えようとする哲学の派閥。禁欲主義とも言われる。「ストア」は英語「ストイック」の語源になっている。)

エピクテトスは生まれながらにして奴隷という身分でありながら、自らを理性でコントロールし力強く生きました。

日本ではあまり馴染みのない名前ですが、彼の思想はニーチェ・パスカル・夏目漱石など多くの人に影響を与えています。

日常生活の中から多くの例を挙げながら、常識とはまったく違ったものの見方・欲望のあり方・対人関係について教えてくれます。

この本は『マンガ→エピクテトスの言葉→解説』の順になっていてとてもわかりやすいです。

自由に至る唯一の道は「我々次第でないもの」を軽く見ることである

 物事のうちには「我々次第であるもの」と「我々次第でないもの」との両者がある。判断、意欲、欲望と忌避など、およそ我々の〔こころの〕働きによるものは「我々次第」だが、自分の身体や財産、他人からの評判、地位官職など、およそ我々の働きによらないものは「我々次第」ではない。「我々次第であるもの」は本来、自由で、妨げられないし、他人から邪魔されない。だが、「我々次第でないもの」は脆弱で、隷属的で、妨げられてしまうし、自分のものではない。(『提要』1)

引用:奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業
masa

悩み事があるときによくこの本を読んでます

4. 「自省録」 マルクス・アウレリウス著

こんな人におすすめ

  • 理性を鍛えたい人
  • メンタルを強くしたい人
  • まっとうに生きたい人

マルクス・アウレリウスはローマ時代の皇帝で『哲人皇帝』と呼ばれています。

アウレリウスが生きた時代は121〜180年ですので、今から約2000年前に書かれたということになります。

アウレリウスは幼い頃からエピクテトスに影響を受けました。

この本のすごいところは、『ローマ皇帝という多忙な公務をまっとうしながら書かれた』ということです。それだけで大きな価値があると思います。

「自省録」は、アウレリウスが心にうかぶ感慨や思想や自省自戒の言葉などを断片的に書き留めておいた、いわば「日々の反省ノート」です。

文章の前後関係はほとんどありませんが、その代わり段落ごとで話が完結しているので読みやすいです。

現代に通じる箇所も多く、実用的なので、とても勉強になります。

何よりもまず気を散らさぬこと、緊張しすぎぬこと、自由であること。そして男性として、人間として、市民として、死すべき存在として物事を見よ。そして君が心を傾けるべきもっとも手近な座右の銘のうちに、つぎの二つのものを用意するがよい。その一つは、事物は魂に触れることなく外側に静かに立っており、わずらわしいのはただ内心の主観からくるものにすぎないということ。もう一つは、すべて君の見るところのものは瞬く間に変化して存在しなくなるであろうということ。そしてすでにどれだけ多くの変化を君自身見とどけたことか、日夜これに思いをひそめよ。

引用:自省録
masa

今も昔も人の悩みは変わらないんですね。。。

さらに詳しい記事を書きました。↓

5. 「銃・病原菌・鉄」 ジャレド・ダイヤモンド著

こんな人におすすめ

  • 人類の歴史を知りたい人
  • 国や地域によって発展の差がある理由を知りたい人

ジャレド・ダイヤモンドはアメリカの生理学者、進化生物学者、生物地理学者です。

1997年に刊行された人類史がテーマの本です。

上下巻あるので初心者の人には少しハードルが高いかもしれませんが、教養を身につけたいならぜひ読んでほしい一冊です。

世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか

なぜヨーロッパはアメリカの先住民を征服できたのか

こういった人類の歴史を地理的な観点から紐解いていく一冊です。

本書は、煎じつめれば人類の歴史について書かれたものである。このテーマは学術的に興味深いだけではなく、その解明には現実的にも政治的にも非常に有意義なものでもある。というのも、さまざまな民族のかかわりあいの成果である人類社会を形成したのは、征服と疫病と殺戮の歴史だからである。かつての民族間の衝突は、いまもなお影響をおよぼしつづけている。今日でも、問題を抱えている地域では、民族間の衝突がいまだに起こっているのだ。

引用:銃・病原菌・鉄

6. 「春宵十話」 岡潔著

こんな人におすすめ

  • 学校の先生
  • 『情緒』を知りたい人

岡潔(1901〜1978)は日本の数学者です。

1969年に初版発行されたエッセイです。

本書の主なテーマは「情緒と教育」です。

情緒」とは、心の動きのことで、例えば野に咲く花を見て「きれいだな」と思ったり、人のやさしさに触れて心が温かくなったりすることです。

『「情緒」がその人の人格を形作るため、「情緒」をいかにして育てるかが大切だ』ということを教えてくれます。

過去の記事でも何度か紹介しており、そのくらいおすすめしたい一冊です。

人は動物だが、単なる動物ではなく、渋柿の台木に甘柿の芽をついだようなもの、つまり動物性の台木に人間性の芽をつぎ木したものといえる。それを、芽なら何でもよい、早く育ちさえすればよいと思って育てているのがいまの教育ではあるまいか。ただ育てるだけなら渋柿の芽になってしまって甘柿の芽の発育はおさえられてしまう。渋柿の芽は甘柿の芽よりずっと早く成育するから、成熟が早くなるということに対してもっと警戒せねばいけない。すべて成熟は早すぎるよりも遅すぎる方がよい。これが教育というものの根本原則だと思う。

引用:春宵十話
masa

この本を読むと、心がすっきりと晴れやかな気分になります。まさに情緒に訴えかけてくれる一冊です。

7. 「こころ」 夏目漱石著

こんな人におすすめ

  • 日本を代表する文豪の作品に触れてみたい人
  • 人の心の深淵を知りたい人
  • 現代の個人主義に対して思うところがある人

夏目漱石(1867〜1916)は言わずと知れた日本の文豪です。

『こころ』は夏目漱石の代表作として、高校の国語の教科書にも載っています。

夏目漱石はこの本の発行にあたって、

自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を奨む。

(意味:自分の心を捕えたいと求める人々に、人間の心を捕らえたこの作品をおすすめします。

という広告文を書きました。

内容自体はとても悲しい話なのですが、登場人物の心理描写がすさまじく、世界観に引き込まれてどんどん読み進めてしまいます

また、個人主義的な要素も多々出てきており、夏目漱石の当時の時代背景がうかがえます。

まさに日本の名著と言うべき一冊です。

「田舎者は都会のものより、かえって悪い位なものです。それから、君は今、君の親戚なぞの中に、これといって、悪い人間はいないようだといいましたね。しかし悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです、少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです。だから油断が出来ないんです」

引用:こころ
masa

軽い気持ちで読み始めましたが、気がついたら一章読み終わってました笑

8. 「あやうく一生懸命生きるところだった」 ハ・ワン著

こんな人におすすめ

  • 現代社会を生きるのに疲れた人
  • 軽やかに生きたい人
  • 現代の価値観に疑問を持つ人

ハ・ワンは韓国のイラストレーター、作家です。

2020年に出版されたエッセイで、今回紹介する本の中で一番読みやすいです。

現代の韓国は、激しい受験戦争・就職・兵役など厳しい現実があります。

特に受験・就職・結婚に対する価値観は日本と似ており、良い大学に入って良い会社に勤めて若いうちに結婚するというのが良い人生だと言われているようです。

その価値観に対して一生懸命に生きていた著者ですが、なかなかうまくいかず「こんなに一生懸命に生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」と、やりきれない気持ちが限界に達してしまいます。

そうして生まれたこのエッセイでは、そんな境遇の著者が現代社会を軽やかに生きるコツを教えてくれます。

日本と韓国の一般的な人生の価値観は似ているのでとても参考になると思います。

読み進めていくうちにだんだんと心を軽くしてくれる一冊です。

 ところで気になるのは、それが何のレースだったのか、まったく検討がつかないことだ。

 あのレースのタイトルは何だったのだろうか?

 

 誰が一番お金を稼ぐでしょうか大会?

 誰が一番最初に家を買うでしょうか大会?

 誰が一番出世するでしょうか大会?

 

 さっぱりわからない。とにかく僕は、この正体不明のレースで好成績をたたき出そうと必死に足を動かし、しゃかりきになっていたようだ。棄権して正解だ。

引用:あやうく一生懸命生きるところだった
masa

何かと力みがちな人におすすめです。人生はもっとリラックスして生きるべきです

まとめ:今回紹介した本

  1. 「愛するということ」
  2. 「夜と霧」
  3. 「奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業」
  4. 「自省録」
  5. 「銃・病原菌・鉄」
  6. 「春宵十話」
  7. 「こころ」
  8. 「あやうく一生懸命生きるところだった」

今回紹介した本は、愛・人生・歴史が主なテーマです。

歴史的名著から最近の本まで紹介しました。

どれか一冊を読むだけでもかなり”ため”になるんじゃないかなと思います。

それでは、快適な読書ライフをお過ごしください。

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