【古典】社会における個人の自由とは。『自由論』J.S.ミル 感想・レビュー

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会社員しながら毎日読書してます。masaです。

今回紹介する本は、

  • 一人の人間として自由を求めている
  • もっといろんな経験をしていきたい
  • 変わり映えのしない生活にうんざりしている
  • 人間関係に悩んでいる

という人におすすめの内容になっています。

それではさっそく紹介していきます!

目次

J.S.ミルの『自由論』はこんな内容

  • 個人の自由とは
  • 真の自由とは
  • 個人と社会の結びつき

簡単な著者紹介

J.S.ミル ー Wikipedia

J.S.ミル(ジョン・スチュアート・ミル)は、イギリスの哲学者です。

ベンサムの量的功利主義に対し、質的功利主義を唱えた人物です。

量的功利主義:大多数の幸福が社会の幸福

質的功利主義:一人一人の幸福が社会の幸福

前提:『自由論』で語られる”自由”とは

本書で語られる”自由”は、精神的な自由ではなく、

社会の中の一個人としての自由が語られます。

昨今の”ダイバーシティ(多様性)”に通ずる話です。

学び1:他人に迷惑をかけない限り、人はもっと自由でいい

自由の名に値する唯一の自由とは、他人の幸福を奪ったり幸福を得ようとする他人の努力を妨害したりしない限り、自分自身のやり方で自分自身の幸福を追求する自由である。

引用:自由論

ミルの求める”自由”とは、他人に迷惑をかけない限り、自分のやり方で幸福を追求していいということです。

この自由が、個人と社会が発展していくために必要であると説いています。

そして自由を認めることは、多様性を受け入れることになります。

masa

日本のような豊かな国では、多様性が発展しているように思います。

学び2:少数派の意見にも耳を傾ける

権力によって抑圧されようとしている意見が、もしかすると真理であるかもしれない

引用:自由論

これは、ミルが量的功利主義に反対した理由の一つです。

時として、少数派の中にこそ真理がある場合があります。

みなさんの中にも、多くの人が間違った意見に流されていくのを目撃したことがある人もいると思います。

人間は間違えることもよくある生き物なので、大多数の意見こそ正しいとするのは危険なのです。

masa

太平洋戦争のときの日本は権力によって戦うことを強いられたために、核爆弾を落とされ多くの命を失いました。これ以上戦うべきではないという意見もあったはずです。

学び3:時代によって意見は変わる

以前は一般に広まっていた多くの意見を今の時代が否定しているのと同じように、現時点で一般に広まっている多くの意見も、将来の時代が否定するようになるに違いない。

引用:自由論

女性の社会進出、奴隷の解放、階級制度の廃止など、時代によって価値観は大きく変わります。

時代によって意見が変わるので、常に正しい意見はないと思っていた方がいいでしょう。

多様性が発達していく社会では、一つの意見がある人にとっては正しいものであり、ある人にとっては間違ったものになるからです。

masa

立場によって意見の正しさが変わってきます。

まとめ:J.S.ミルの『自由論』をぜひ読んでみてください!

本書は堅い言葉で書かれていますが、じっくり読んでいけば問題なく読めると思います。

多様性が求められるこれからの社会では誰もが読んでおくべき一冊だと思います。

他にも、

  • 自分の誤りを正す方法
  • 個性について
  • 慣習について

など、さまざまなことが書かれています。

ぜひ読んでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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