【三大幸福論】不幸な人間は自ら不幸になっている。『幸福論』ラッセル 感想・レビュー

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会社員しながら毎日読書してます。masaです。

今回紹介する本は、

  • 不幸や幸福が何からくるのか知りたい
  • 三大幸福論が読みたい
  • なんとなく日々の暮らしに疲れている

という人におすすめの内容になっています。

それではさっそく紹介していきます。

目次

ラッセルの『幸福論』はこんな内容

  • 不幸の原因とは
  • 幸福をもたらすものとは

簡単な著者紹介

バートランド・ラッセル ー Wikipedia

ラッセルは、イギリスの哲学者・数学者・政治活動家です。

核廃絶と世界平和を訴えた、「ラッセル=アインシュタイン宣言」で有名な人物です。

1950年にノーベル文学賞を受賞しており、数多くの著作を残しています。

ラッセルの『幸福論』は世界的に有名な本で、ヒルティの『幸福論』アランの『幸福論』と並んで”三大幸福論”と称されています。

学び1:典型的に不幸な人とは

言うまでもなく、不幸の心理的要因は多種多様である。しかしそこには何か一般に共通するものがある。典型的に不幸な人とは、その青少年時代に、ある種の正常な満足を奪われていたために、他のものはさておいて、この一種類の満足を非常に高く評価し、そのため彼の人生にただ一方的な方向だけを与え、この一種類の満足に関連のある行動にいやしくも反するような事柄の成就については全く不当な評価をしか与えなかったところの人間である。

引用:幸福論

難しく言っていますが、典型的に不幸な人とは過去のトラウマにとらわれている人と捉えてもらえばいいと思います。

例えば、

大学受験で志望校に合格できなかった→「いい大学に行かない奴はダメだ

恋人ができたことがない→「彼女がいない奴はロクな男じゃない

こんな感じで考えればよいでしょうか。

このような人は自ら不幸を選択している状態です。

ラッセルは、彼らには幸福が希望すれば得られるものだということを説得する必要があると言っています。

masa

人は過去の経験から無意識に不幸に陥ってしまうようです。

学び2:幸福をもたらす愛情

最もいいタイプの愛情はお互いに生命を与え合うものである。一方は喜びをもって他方の愛情を受け取り、なんらの努力なしに愛情を与える。そして二人ともこのように交互的に幸福であることの結果として全世界をいっそう興味ぶかいものと見出すだろう。

引用:幸福論

幸福をもたらすものの一つとして、”愛情”があると言っています。

理想的な愛情は、積極的に相手からの愛情を受け取ることと、自ら進んで愛情を与えることです。

しかし、職業的な成功を望むような人の中には、愛情を排除してしまう人がいます。

そのような人は、青少年期における不幸が原因であるとラッセルは言っています。

masa

愛情を受け取るばかりにならないように気をつけたいですね。

学び3:退屈であるよりも、仕事している方がずっといい

まず第一に何よりも、仕事は退屈の予防策として望ましいものである。

引用:幸福論

資本主義社会の現代では、僕たちは働かなければなりません。

そして、仕事が直接的な幸福をもたらしてくれるとは言い切れません。

それは、仕事の種類によってはより大変なものもあると思うからです。

しかし、仕事があるからこそ、休日が楽しみになりますし、だらだらとした退屈な時間を過ごさなくで済みます

masa

人は退屈になると不安に襲われたり、怠惰に過ごしたり、ロクなことをしませんよね。

まとめ:ラッセルの『幸福論』をぜひ読んでみてください!

ラッセルの『幸福論』は、精神的な観点とともに、読者に現実的な行動を促してくれるように書かれています。

現実的な例をたくさん挙げながら書かれているので、難しい表現も多々ありますが、理解はできると思います。

他にも、

  • 不幸の原因として、競争・疲労・嫉妬
  • 幸福をもたらすものとして、熱意・家庭・努力とあきらめ

など、さまざまなことが書かれています。

ぜひ読んでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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